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建築系職人2.0

町の便利なクロス屋さん公式ブログ。職人による職人がもっと上へ行くための道中記。

第5回【コラム】クロス貼りはどうやったら上達するか

 むかし、ドラえもんの作者の藤子・F・不二雄に、漫画家志望のひとがたずねました。

 「どうやったら漫画がうまくなりますか」

 「漫画を描き続けなさい」

 巨匠の答えはそれでした。

 クロスも、貼り続ければうまくなります。

 いまはYouTubeがあるので、それを手本にして貼ればいいのです。

 さて問題は、職人でも上手い下手がいることです。

 手先が器用かどうかもありますが、もっと大事なことは、根気です。

 柄物クロスを除くクロスのクレームは、ひとつしかありません。それは、表面に黒い部分がないかどうかです。

 黒い部分とは、汚れやスキマです。白いクロスの場合、表面は白のはずなのです。デコボコによる影も、黒になります。

 表面に黒があると目立ちます。それがクレームというわけです。

 黒をなくすなら、スキマならコーキング、ジョイントならその対策、デコボコなら下地処理が必要です。
 
 それらの対策をコツコツやれば、クレームのない仕上がりというわけです。

 ちなみに、手先が器用というのは、コツコツした作業を苦もなくできるひとのことをいいます。つまり、根気が最初から備わっているのです。

 「オレは不器用だから」と言うひとがいますが、手作業においての根気がないだけです。

 もし、ガンダムのプラモデルをきれいに完成させたら1億円もらえるとしたら、だれもが根気よく作業に取り組むはずです。

 根気があるひとは、たとえ1億円もらえなくても、何かしらのやりがいを自分で見つけて、取り組むことができるのです。

 そういう根気をもとに、よい仕上がりを目指せる人間が、上手な職人です。

 ですから、上手な職人は、だいたい暗い人間です。コツコツチマチマやるからです。

 いかに自分に根気を持たせるかが、職人としての分水嶺です。



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 次回の更新日は11/7です
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第3回【コラム】クロスは「はがす」か「めくる」か

 地方や親方によって、呼び方がちがいますね。関西圏では「めくる」を使うようです。

 どちらが正しいのかは、じつはどうでもいいことなのです。通じればいいのですから。しかしここは、厳密な意味を考えてみます。

 国語辞典で意味をしらべると、クロスは「はがす」です。「はがす」は取り去るという意味です。「シールをはがす」でわかるとおりです。

 古いクロスを取り去って、新しいクロスを貼る…ということです。

 「めくる」は「ページをめくる」「布団をめくる」というように、「めくればもどせる」という一時的な状態をしめすニュアンが強いです。「取り去る」というニュアンスではありません。

 小学生男子による「スカートめくり」もあります。「スカートはがし」ではありませんよね。それは変態行動になります。

 この2つの言葉は、作業工程でもあります。「めくって」「はがす」ですよね。つまり、取っ掛かりとその後…という感じです。

 そういうことを考えれば、「めくり」も「はがす」もまちがいではないことになりますね。



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 次回の更新日は10/14です
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第1回【コラム】日本にクロス屋は何人いるのか?

 先日、国内のフリーランス人口は300万人とのニュースがありました。いわゆる自営業者や一人親方です。そのうち、1位は建設業で43万人です。

 この43万人の中に、われわれクロス屋がいます。ではその中に、クロス屋は何人いるのでしょうか。

 これは、むかしから気になるところでした。こういうニュースが出たので、クロス屋は何人いるのかを独自で計算してみました。

 建設業と呼ばれる職業は、全部で29種類あります。その中でフリーランスとして働ける職種は、クロス屋も含め、大工、電気屋、設備屋、塗装屋といったところでしょうか。

 また、車1台に仕事道具をつめ込むことができる…といったこともポイントです。内装系の職人に多く見られます。

 外装系は、鳶職や土木工事がおもです。彼らは足場やトラックを複数用意しておかなくてはならず、とても自営業ではまかないきれません。

 つまり、仕事の規模のちがいで、自営業(一人親方)か従業員を抱える会社とわかれるといっていいかもしれません。

 内装系のみならず、外装系でもフリーランスの職人はいるでしょうから、ざっと10種類はいると考えます。そうなると、クロス屋さんは全国に43000人はいると推測できます。

 それを人口比率に落としてみると、東京都に4700人おり、大阪府には3000人、広島県には960人がいると計算されます。

 ただこの数字には、床職人と内装屋も含まれます。それも考慮してクロス屋、床職人、内装屋の3で割ると、クロス屋は日本で14000人がおり、東京都には1500人、大阪府に1000人、広島県に300人ものクロス屋がいることになります。

 多いのか少ないのかわかりませんね(笑)

 全国の工務店は16万社あるとのことらしいので、それに対してクロス屋と床職人、内装屋と合わせて43000人というのも、すこしは納得できそうな数字ですね。

 ※43000人という数字は独自に予想したものです。


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次回の更新日は9/28です
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インテリアこうち

Author:インテリアこうち
2001年からフリーランスの内装職人。2005年に「町の便利なクロス屋さん」を開設。

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