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建築系職人2.0

町の便利なクロス屋さん公式ブログ。バージョンアップし続ける職人になるため道中記

第7回【コラム】職人のセンス

 自宅のバスルームの蛇口から水漏れがあったので、大家さんにお願いしてなおしてもらいました。

 現場に来たのは年配のひとでした。なおしたというので確認してみると、なんとシャワーヘッドだけの交換をしていたのです。

 水漏れは蛇口のひねるところの問題なのですが、そこはつつかずなのです。案の定、水漏れはなおっていません。

 その年配のひとは、多少器用になんでもできるひとのようで、職人ではないことがわかります。

 連絡を任せたウチの者の言いかたも悪いのです。「シャワーからポタポタ水が漏れます」と、そのままを伝えていたのです。ですから、シャワーヘッドだけを交換したのです。

 もっとも、本職なら、シャワーヘッドの問題ではないことが、すぐにわかるはずですが…。ちなみに、わたしもすぐにわかりました。

 もう一回なおしに来てもらいました。するとなんと、またシャワーヘッドだけを交換していたのです。

 また大家さんに事情を説明すると、やっとプロが来てくれたのです。それで、本体ごと取り換えてくれて、ちゃんとなおったというわけです。

 ウチの者によると、わたしが言ったように本体の問題であると言い、テキパキと作業して、さらに、浴室内の壁が浮いていた部分をついでになおしてくれたのです。

 ウチの者も関心していました。しかし、その仕上げを見るかぎり、わたしからすれば「中の下」の職人です。

 なぜなら、浴室内の壁はパネルで、そのスキマを防水のコーキングをしてくれてたのですが、古いコーキングを残したまま上からコーキングをしていたのです。

 さらに、蛇口使用の説明シールが、若干斜めに貼られていたのです。まあ、どちらも機能を果たしているので、問題はないのですが。

 そういうことを気にする人と気にしない人がいます。じつは、このちがいがセンスです。

 「コーキングは打っておけばいい」「シールは貼っておけばいい」という感覚は、素人のはずです。職人はプロですから、さらに上の感覚であるべきです。

 もっとも、コーキングはサービス工事なので、適当でいいかもしれません。とはいえ、古いコーキングのカットは、浴室内だけにかんたんにできるはずですが…。

 おそらくこの職人は、たとえ工賃をもらっても、同様の仕事をするはずです。「タダだから、古いコーキングをカットしなかった」なんて打算的なことを考えるなら、初めからサービス工事などしないはずだからです。

 センスがあると、そういうところまで気にして、きちんとするようになります。細かいところまで気くばりできれば、気の利いたモノになり、その積み重ねが、つねに完成度の高い仕上げになるわけです。

 このセンスだけは、生まれ持ってのものといっていいです。もちろん、センスは磨くことができるのですが、そもそも職人は、自分は最高の技術力を持つ職人だと思っています。

 そういう職人は、だいたいパチスロによく行きます。そのような人間に、「自分磨き」ができるとは思えません。「もっとうまくなりたい」と思う職人こそ、つねによくしようと考えて仕事をしています。

 ちなみに、パチスロに行くのは仕事の反動からです。仕事に対する精神力が一杯一杯の証拠なのです。「もっとうまくなりたい」と思う心は、じつはのびしろがあるということなのです。

 ただでさえストレスだらけの仕事を、もっとよくしようと努力をする…こういうことができる人間が、センスがあるということかもしれませんね。俗にいう、「意識高い系」でしょうか。

 ですから、生まれ持ってのセンスが、そのまま職人としてのポテンシャルというわけです。上手い職人は上手いまま、下手な職人は下手なまま…というわけです。

 わたしも、上手い職人をめざして、日々精進しているつもりです。意識高い系を意識しています笑


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 次回の更新日は11/28です
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プロフィール

インテリアこうち

Author:インテリアこうち
2001年からフリーランスの内装職人。2005年に「町の便利なクロス屋さん」を開設。

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