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建築系職人2.0

町の便利なクロス屋さん公式ブログ。バージョンアップし続ける職人になるため道中記

第18回【コラム】職人いわく「カネはいらん」

 むかし、ある建築系のブログで、職人を呼んで作業をしてもらおうとしたものの、段取りの問題でできずに職人は帰った・・・という内容の記事がありました。

 後日、その職人は、その日の日当の請求をしなかったそうです。「仕事をしていないのだから、カネは受け取らない」という職人の気概です。それに感動して、ブログを書いたと思われます。

 美談ですね。

 たしかに職人は、そういうところがあります。しかし、この話の問題点は、段取りの悪さにより、職人は日当を得られなかったという悲劇さなのですが。

 ちょっときびしくいうと、お金を請求してこなかったので、ホッとして意気揚々でブログを書いたのではないでしょうか。

 職人は損得勘定を抜きにしがちなので、あまり儲けれないのです。もちろん、本人もそれを自覚しており、またそれも生きかたなので、いいかもしれません。

 とはいえ、やはり儲けないと話になりません。家族がいるならなおさらです。なのに、段取りの悪さで泣く泣く帰った職人は、建前(という名の気概)を吐くことしかできません。それに感動してブログを書かれても、なんにもなりません。

 現場管理者には、こういうことがないようにしてもらいたいですよね。仕事をする側も、ちゃんと作業をして日当を得たいと思っているのですから。

 ちなみに、おおっぴらに「カネはいらん」と言う職人ほど、知人から借金し、取引先への不払いが多いように思います。まあ、お金を受けとらないのですから当然です。

 「世の中カネじゃない!」と、お金に振りまわされずに生きているつもりでも、結局それは、近親者に迷惑をかけて、日々お金に困ることになります。

 なにをするにも、お金は必要です。電気や水道、ガスにインターネットなど、インフラを利用しないと生きられない社会に属しているのですから、しょうがないですね。

 というわけで、「カネはいらん」と言う職人には、あまり近づかないほうが懸命です。取引先にも、そういう気質のひともいますが、だいたい破産しています。

 それもこれも、お金を受けとらないというクセがついているからです。つまり、貧乏神がとり憑いているのですね。

 職人のカッコいい生き様である「カネはいらん」は、かなり問題なのです。そんな職人についていく家族や弟子は、まず不幸になります。

 ですから、ついて行くなら、セコい業者が一番です。わたしの経験上、セコいひとほど不払いはなく、「カネはいらん」ひとや「カネカネ言うな!」と怒るひとほどずさんです。



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 次回の更新日は3/14です
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インテリアこうち

Author:インテリアこうち
2001年からフリーランスの内装職人。2005年に「町の便利なクロス屋さん」を開設。

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